人気ブログランキング | 話題のタグを見る

北アルプス 白馬岳 day2

北アルプス 白馬岳 day2_c0242108_0481425.jpg

優しさと厳しさを感じた2日間





寝る前に見た満点の星空に心トキメキ
しあわせな気分で眠りについたのに・・・


午前2時頃
前室のフライがバタバタと風で煽られる音で目覚める
間もなく・・・雨も降ってきた模様

大人2人が寝ているので
飛ばされる心配はないと思うけど
それでも不安になりレインウェアを着込んで外に確認にでる

とりあえずまだピンと張れているし何とか大丈夫だろうと
テントに戻って、朝までには雨も風も止みますようにと祈るような気持ちでウトウト

午前3時頃
この風の中熟睡していたIちゃんもさすがに起きてきて
フライのばたつく音に不安になったようで
今度はIちゃんが外に確認へ


止むことのない風に不安になりながらも
外界と中は薄手のナイロン生地2枚で隔たれているのみ
だけどダブルウォールの安心感は違いますね
(ツェルト泊の人がいたけど大丈夫だったのかな)

結局4時になっても天候は変わらず・・・
お湯を沸かして蜂蜜紅茶を用意して
とりあえず朝ごはんを口にする


撤収時には雨は少し止み
風に煽られながら3人で撤収
ザックの中にテントを詰め込んで出発


風と雨に打たれながら
進んでゆく
3メートル先は見えないし
レインウェアのフードを被っているので
意識もボンヤリしてきて
どこをどう歩いているかが分からなくなってくる


2900mで風と雨にさらされるのって
物凄く体力も奪われるし
そして怖い・・・なとも感じました。

装備も凄く大切だと
レインウェアの下は
メリノウールの長袖を着て汗をかくこともなく寒くもなく丁度よかったです
ただレイングローブもあればよかったなと思いました
普通のグローブだったので手はシワシワにふやけて冷たくなってしまいました


絶景のはずの三国境も視界ゼロ

ただただグレーの世界を進んでゆく

白馬大池に着く頃にようやく
風も雨も止む


北アルプス 白馬岳 day2_c0242108_1252078.jpg


北アルプス 白馬岳 day2_c0242108_1261532.jpg


下界は晴れているのですね
あんなに苦行のような感じで下山してきたのに・・・


北アルプス 白馬岳 day2_c0242108_1291036.jpg

天狗原を望む

北アルプス 白馬岳 day2_c0242108_1465953.jpg


小雪渓を渡った後に大きな石ゴロゴロ地帯をあるくのですが
ものすごく難儀しました・・・
疲れが出てしまい足に力も入らないし
でも気を緩めるとそのまま転んでしまいそうだし
ヒヤリハッとを繰り返しながら倍近い時間をかけて通過
もう意識がボンヤリしてしまい
何週間まえにペロさんが(猿倉ー栂池間を5時間で駆け抜けたそうです)走ったんだなーって
考えていたら軽やかに走り去るペロさんの幻影が見えそうな気がしました(←おいおい大丈夫?)
でも、知っている人が同じ所を通過したんだなって思うと凄く不思議な感覚ですね


尾瀬のような天狗原を抜けると
あとはひたすら降りるのみ
もう足が疲れてしまい力も入らないので
足をよくひねる。

ようやくゴールの栂池ヒュッテへ
北アルプス 白馬岳 day2_c0242108_19523744.jpg


ロープウェイで栂池高原へ降り
タクシーで白馬八方温泉第一郷の湯へ
ここから20分程白馬駅まで歩いて電車に乗って松本からあずさに乗って帰りました


12キロのザックを背負って初めて長時間歩いて
現在の自分の体力の無さを知らしめさせられ
ペースダウンして迷惑をかけてしまったこと

ガレ場の下りがやはり苦手なところ

下山も後半になると足をよく捻ってしまうところ


自分に足りないところがたくさん見えた山行になりました


そして晴れ予報でも天気は変わるということ
まさか風と雨の中を歩くとは思ってもいませんでした
中にメリノウールを着ていたので寒さは感じませんでしたが
稜線上で風と雨にさらされる恐怖と装備の重要性を身をもって経験できたように思います。


こんなへなちょこのわたしと2日間歩いてくれた健脚なお二人に感謝
またどこか歩きに行こうね・・・というか行ってやって下さい


北アルプス 白馬岳 day2_c0242108_20153737.jpg




そして
次回は晴れの時に白馬岳リベンジ!!
by kinokonoyamakko | 2013-08-21 20:22 | 山ログ <北アルプス>
<< 恋焦がれて  甲斐駒ヶ岳 北アルプス 白馬岳 day1 ② >>