優しさと厳しさを感じた2日間 寝る前に見た満点の星空に心トキメキ しあわせな気分で眠りについたのに・・・ 午前2時頃 前室のフライがバタバタと風で煽られる音で目覚める 間もなく・・・雨も降ってきた模様 大人2人が寝ているので 飛ばされる心配はないと思うけど それでも不安になりレインウェアを着込んで外に確認にでる とりあえずまだピンと張れているし何とか大丈夫だろうと テントに戻って、朝までには雨も風も止みますようにと祈るような気持ちでウトウト 午前3時頃 この風の中熟睡していたIちゃんもさすがに起きてきて フライのばたつく音に不安になったようで 今度はIちゃんが外に確認へ 止むことのない風に不安になりながらも 外界と中は薄手のナイロン生地2枚で隔たれているのみ だけどダブルウォールの安心感は違いますね (ツェルト泊の人がいたけど大丈夫だったのかな) 結局4時になっても天候は変わらず・・・ お湯を沸かして蜂蜜紅茶を用意して とりあえず朝ごはんを口にする 撤収時には雨は少し止み 風に煽られながら3人で撤収 ザックの中にテントを詰め込んで出発 風と雨に打たれながら 進んでゆく 3メートル先は見えないし レインウェアのフードを被っているので 意識もボンヤリしてきて どこをどう歩いているかが分からなくなってくる 2900mで風と雨にさらされるのって 物凄く体力も奪われるし そして怖い・・・なとも感じました。 装備も凄く大切だと レインウェアの下は メリノウールの長袖を着て汗をかくこともなく寒くもなく丁度よかったです ただレイングローブもあればよかったなと思いました 普通のグローブだったので手はシワシワにふやけて冷たくなってしまいました 絶景のはずの三国境も視界ゼロ ただただグレーの世界を進んでゆく 白馬大池に着く頃にようやく 風も雨も止む 下界は晴れているのですね あんなに苦行のような感じで下山してきたのに・・・ 天狗原を望む 小雪渓を渡った後に大きな石ゴロゴロ地帯をあるくのですが ものすごく難儀しました・・・ 疲れが出てしまい足に力も入らないし でも気を緩めるとそのまま転んでしまいそうだし ヒヤリハッとを繰り返しながら倍近い時間をかけて通過 もう意識がボンヤリしてしまい 何週間まえにペロさんが(猿倉ー栂池間を5時間で駆け抜けたそうです)走ったんだなーって 考えていたら軽やかに走り去るペロさんの幻影が見えそうな気がしました(←おいおい大丈夫?) でも、知っている人が同じ所を通過したんだなって思うと凄く不思議な感覚ですね 尾瀬のような天狗原を抜けると あとはひたすら降りるのみ もう足が疲れてしまい力も入らないので 足をよくひねる。 ようやくゴールの栂池ヒュッテへ ロープウェイで栂池高原へ降り タクシーで白馬八方温泉第一郷の湯へ ここから20分程白馬駅まで歩いて電車に乗って松本からあずさに乗って帰りました 12キロのザックを背負って初めて長時間歩いて 現在の自分の体力の無さを知らしめさせられ ペースダウンして迷惑をかけてしまったこと ガレ場の下りがやはり苦手なところ 下山も後半になると足をよく捻ってしまうところ 自分に足りないところがたくさん見えた山行になりました そして晴れ予報でも天気は変わるということ まさか風と雨の中を歩くとは思ってもいませんでした 中にメリノウールを着ていたので寒さは感じませんでしたが 稜線上で風と雨にさらされる恐怖と装備の重要性を身をもって経験できたように思います。 こんなへなちょこのわたしと2日間歩いてくれた健脚なお二人に感謝 またどこか歩きに行こうね・・・というか行ってやって下さい そして 次回は晴れの時に白馬岳リベンジ!!
by kinokonoyamakko
| 2013-08-21 20:22
| 山ログ <北アルプス>
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